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1ギガとは?できることやギガを節約するコツを解説
スマホの料金プランの中には、通信制限のかからないデータ通信量に上限が設定されているものもあります。「1ギガでどのくらいのデータ通信ができるのか」、「そもそも1ギガとは何を指しているのか」などを理解しておくことで、スマホの利用により役立つ知識が得られるでしょう。本記事では、1ギガの意味やスマホのデータ通信量に関する基本的な項目について詳しく解説いたします。また、データ通信量をあまり気にすることなくスマホを活用するコツも紹介しますので、ぜひ参考にしていただければと思います。 |
データ容量、通信量、通信速度の3つの分野で「ギガ」という単位が用いられる
近年、インターネットが広く普及したことにより、私たちの生活の中で「ギガ」という言葉を頻繁に耳にするようになりました。「ギガ」という単位は、主に「データ容量」「通信量」「通信速度」の3つの分野で使用されています。それぞれの意味について、詳しく見ていきましょう。
データ容量を表す「ギガ」の意味
1つ目は、パソコンやスマートフォン、タブレットなどのデバイスに保存可能なデータ量の大きさを表す「ギガ」です。正確には、「GB」という単位で表現され、8GB、16GB、32GBなどの表記が一般的です。 保存できるデータ量は、写真や動画の数、インストールされているアプリの種類や数などによって変化します。これらのファイルやアプリの数が多いほど、必要なデータ容量も大きくなります。 また、写真の画質やアプリの種類によっても、必要なデータ容量は異なります。たとえ数が少なくても、容量の大きなアプリなどがインストールされている場合は、デバイスのギガ数値も大きなものが求められます。
通信量を表す「ギガ」の意味
2つ目は、一定期間(例えば1週間や1カ月など)に使用できるデータ通信量を表す「ギガ」です。データ容量と同様に、「GB」という単位で表記されることが多く、契約している回線によって、1GB、5GB、20GBなどの上限が設定されています。 一部の回線では、データ通信量の制限がない使い放題プランもあります。データ通信量の上限に達すると、通信速度が大幅に制限され、ウェブサイトや動画の閲覧が極端に遅くなるのが一般的です。 よく耳にする「ギガ不足」という言葉は、多くの場合、この通信制限までの残りデータ量が少ないことを表現しています。
通信速度を表す「ギガ」の意味
最後は、光回線などのインターネット回線の通信速度を表す「ギガ」です。「Gbps」(ギガビット毎秒:Giga bit per second)という単位で表記され、1Gbpsや10Gbpsなどの数値が使用されます。 これは、インターネット回線上で1秒間に転送できるデータ量を示しています。通信速度は、契約するプランなどによって異なり、数値が大きいほど高速で快適なインターネット通信が可能になります。インターネット回線を選択する際の重要な指標の1つとなっています。
1ギガ(GB)のデータ通信量で利用可能なサービスと使用目安
スマートフォンの料金プランによっては、月間のデータ通信量に制限があるため、1ギガ(GB)でどの程度インターネットを利用できるのか気になる方も多いでしょう。ここでは、Webサイト閲覧、SNS、動画配信サービス、音楽配信サービスに分けて、1ギガで利用可能な目安を紹介します。
Webサイト閲覧
Webサイトやニュース記事の閲覧では、コンテンツの内容や通信環境により差はありますが、平均して1ギガで約3,300ページを閲覧できます。1ヶ月を30日として計算すると、1日あたり約110ページの閲覧が可能です。 ただし、画像や動画が多いWebサイトの場合は、データ通信量も増加します。通販サイトも含まれるため、日常的なニュースチェックや情報検索、オンラインショッピングなどは、ほぼ問題なく行えるデータ通信量といえます。
SNSの使用目安
SNS(ソーシャルネットワーキングサービス)は、手軽に情報発信やユーザー間のコミュニケーションが行える人気のサービスです。代表的なSNSとしては、LINE、Instagram、X(旧Twitter)などがあります。 以下は、LINEを例にした1ギガでのコンテンツ利用目安です。
機能 | 使用目安 |
音声通話 | 約55.5時間 |
ビデオ通話 | 約3.25時間 |
トーク | 約50万回 |
スタンプ | 約20~40万回 |
通信環境により差はありますが、1ギガで約55.5時間の音声通話が可能です。また、トークやスタンプの使用に必要なデータ通信量は少ないため、1ギガで多くのLINEでのやり取りが楽しめます。
動画配信サービスの使用目安
動画は文字コンテンツと比べて、多くのデータ通信量を必要とします。また、画質の設定によっても使用するデータ通信量が変わります。 YouTubeを例に、画質別の1ギガでの視聴可能時間を以下の表にまとめました。
画質 | 1時間あたりの通信量 | 1ギガで視聴できる時間 |
360p | 約0.3GB | 約3時間 |
480p | 約0.5GB | 約2時間 |
720p | 約1.1GB | 約1時間 |
1080p | 約2.3GB | 約30分 |
360pの低画質の場合、1ギガで約3時間の視聴が可能ですが、1080pの高画質では約30分で1ギガのデータ通信量を消費してしまいます。
音楽配信サービスの使用目安
音楽は動画と比較すると、データ通信量の使用は少なめです。音楽配信サービス「Spotify」を例に、1曲を5分として計算した場合の1ギガで再生可能な曲数の目安は以下の通りです。
音質 | 1曲(5分)あたりの通信量 | 1ギガで視聴できる曲数 |
低音質(24kbps) | 約1MB | 約1,000曲 |
標準音質(96kbps) | 約4MB | 約250曲 |
高音質(160kbps) | 約6MB | 約160曲 |
標準音質の場合、1ギガで約250曲の再生が可能で、1ヶ月30日で計算すると1日あたり約8曲を聴くことができます。低音質に設定すれば、もっと多くの曲を楽しめます。 ただし、音楽配信サービスによって、各音質に必要な通信量は異なるため注意が必要です。
1ギガ(1GB)のデータ通信量を上手に節約する方法
1ギガの通信量を効率的に節約し、通信制限を避けるためには、いくつかの方法が存在します。意外にも簡単な方法もありますので、できるものから実践してみることをおすすめいたします。
スマートフォン、タブレットなど端末の設定を見直す
まず、スマートフォンやタブレットなど使用中のデバイスの設定を確認してみるのがよいでしょう。 アプリのバックグラウンド更新や自動更新をオフにすれば、アプリを使っていないときに勝手にデータを更新したり、アプリ自体を更新したりする際に発生する通信量を抑えられます。 また、データ通信量が多くなった際に警告を発するデータ使用警告や、データ上限の設定も有効です。1ギガの少し手前の900MB前後に上限を設けておくと良いかもしれません。
Wi-Fiを有効活用する
自宅などのWi-Fi環境がある場所では、可能な限りWi-Fiを使うように心がけましょう。Wi-Fiを利用すればデータ通信量を節約でき、光回線を自宅で使っていれば、通信量を気にせずにインターネットを楽しめます。 さらに、通信速度も速く安定しているので、ストレスなくインターネットを利用できるようになります。 また、端末を「機内モード」にしたあとにWi-Fiの設定をオンにすると、通信制限があるモバイル通信での接続を回避でき、Wi-Fiのみで通信するようになるのです。 うっかり動画アプリを開いてしまったり、広告が表示されることでデータ通信量を消費してしまうことを防ぐのに効果的な手段といえるでしょう。 ただしこの方法の場合、電話機能などが使えなくなるというデメリットがあります。電話をかけながらWi-Fi優先で使う場合は、モバイルデータ通信をオフ設定にするという方法もあります。利用するアプリに応じて使い分けるとよいでしょう。
SNSや動画アプリの設定を見直す
日常的に利用しているSNSや動画アプリの設定を見直すことで、データ通信量の節約につながる場合があります。例えば、SNSアプリの広告動画などの自動再生機能をオフにしてみるのです。 不要な動画再生が抑制され、通信量の消費が節約できるでしょう。SNSアプリの「設定メニュー」などから設定変更が可能となっています。また、動画アプリは再生画質を低画質に変更してみるのがおすすめです。フルHDからHDに変更するだけで、かなりの通信量を節約できるはずです。
位置情報サービスをオフにする
最後に紹介するのが位置情報サービスのオフです。地図アプリの位置情報サービスでは、GPSの通信だけではなくデータ通信も行われているため、これをオフにするだけで相当のデータ通信量を節約できるでしょう。 位置情報サービスは地図アプリ以外にもさまざまなアプリで設定できるので、絶対に必要だと思うもの以外はオフにしておくことをおすすめします。スマートフォン等の「設定」から変更可能ですが、操作方法がわからない場合は使用している端末のマニュアルなどで確認してみるとよいでしょう。
1ギガ(1Gbps)の速さについて解説
ここからは、1Gbpsで表される通信速度の「1ギガ」がどの程度の速さなのかを詳細に解説します。一般的な光回線の通信速度は1~10Gbpsの幅が多く、光回線においては標準的な速度と言えます。 インターネットを活用する際に具体的にどのくらいの通信速度が必要となるかは、利用目的などによって異なってきます。 Webサイトの閲覧なら下り速度で1~5Mbps、ビデオ通話やWeb会議には3Mbps、動画視聴は低画質で1.1Mbps以上、フルHDなどの高画質の場合は5Mbps以上が要求されます。 また、大容量のデータ通信が不可欠なオンラインゲームでは、30Mbps以上が目安とされています。標準的な速度である1ギガは上記の速度を大きく超えるため、インターネットを十二分に快適に楽しめる速度だと言えましょう。 ところが、日常的にインターネットを利用する際の快適さの度合いは「実測値」に大きな影響を受けます。実測値とは、実際に光回線を利用する際の速度のことを指します。 インターネットが快適だと実感できる速度は、おおむね「100Mbps」程度とされています。従って、1ギガの光回線の通信速度が本当に快適であるかどうかは、実測値が100Mbpsを上回っているかどうかによって左右されると言っても過言ではないのです。
1ギガ(1Gbps)の光回線を使う際に通信速度が遅いと感じるときの対処法
通信速度「1ギガ」の光回線を利用していて、遅いと感じたことがある方もいるかもしれません。実際に考えられる原因と対処法には次のようなものがあります。
ルーターや周辺機器などが原因の場合
まず確認したいのが、ルーターや周辺機器などに何らかのトラブルが発生していないかということです。 それらの機器で接続不良が起こっていたり、無線(Wi-Fi)ルーターの設置が適切でない場所に設置されているために電波干渉が起きてしまっている場合は、通信速度の低下が起こってしまう可能性があります。周辺機器のトラブルに関して、それぞれ主な対処法をご紹介します。 【ルーターや周辺機器の再起動】機器自体で発生する熱などが原因で一時的に挙動がおかしくなってしまっている場合は、一度電源を切り、本体を冷ましてから再起動することで動作不良が解消することがあります。 【無線ルーターの設置場所の変更】無線ルーターの設置場所が原因の場合は、電波干渉が起こりにくく、端末との間に障害物がない場所に無線ルーターを移動させるのがよいでしょう。 【LANケーブルの確認】LANケーブルを使っている場合は、LANケーブルの損傷や不具合がないかをチェックします。また、契約中の光回線の通信速度に見合ったLANケーブルかどうかを確かめ、必要であれば取り替えることをお勧めします。1ギガに対応可能な「CAT5e」や「CAT6」などの規格か、それを上回る速度に対応した規格のLANケーブルが最適です。
回線・プロバイダが原因の場合
使用している機器や端末ではなく、契約中の光回線やプロバイダ側で、何かしらのトラブルが発生している可能性も考えられます。次のような方法で確認してみるとよいでしょう。 【回線事業者の公式サイトなどでの通信障害の確認】通信障害などが発生している場合、基本的には公式サイト等で公表されます。特にそのような情報がなければ、別の原因だと判断するのがよいでしょう。 【混雑しやすい時間帯を避けるかプロバイダの乗り換えの検討】夜間はアクセスが集中し、混雑しやすくなってしまいます。データ通信量が多いサービスを使いたいときは、利用者が増える時間帯を避けるのがベストです。それでも、頻繁に混雑が発生して速度の遅れがひどい場合、混雑に強いプロバイダへの乗り換えを検討するのがよいでしょう。
利用中の端末が原因の場合
OSが最新でなかったり、データの空き容量が不足していたり、またウイルス感染や一時的な不具合など、使用している端末が原因で通信速度が低下している可能性もあります。そのような場合には、次のような対処法を試してみるとよいでしょう。 【端末の再起動】使用している端末を再起動することで、一時的な不具合が解消する可能性があります。 【OSのアップデート】端末を最新のOSへアップデートすることで通信が安定し、速度低下が解消する場合があるので試してみるのがおすすめです。 【データの空き容量の確保】必要のないアプリやデータを削除したり、写真や動画をクラウドストレージやSDカードなどに移行し、端末の空き容量を増やすというのも対処法のひとつです。ブラウザのキャッシュを削除することも空き容量確保に有効でしょう。 【ウイルス対策の実施】端末にウイルス対策がなされていない場合は、何らかの対策を施すのがよいでしょう。ウイルス対策済みの光回線を選択するのもおすすめです。
データ通信量の確認方法
1か月のデータ通信量に制限のあるスマホのプランでは、データ通信量が超過した場合に速度制限がかかってしまいます。速度制限にかからないよう、ご自身が契約している事業者における、データ通信量の確認方法を把握しておくことが重要でしょう。 データ通信量の確認方法はキャリアごとに異なりますので、各キャリアの公式サイトなどで調べると良いでしょう。
まとめ
本記事では、スマホのデータ通信量に関する基本的な知識について解説してきました。1ギガの意味や、1ギガでどの程度のデータ通信が可能なのかを理解することで、スマホをより効果的に利用できるようになるでしょう。 また、データ通信量を節約するための様々な方法を紹介しましたが、日頃からこれらの対策を意識して実践することが、通信制限を回避し、快適にスマホを使うコツだと言えます。 さらに、1ギガ(1Gbps)の光回線を利用する際の通信速度についても触れ、実測値が100Mbpsを超えているかどうかが重要なポイントであることを説明しました。通信速度が遅いと感じた場合の対処法も合わせて紹介しましたので、参考にしていただければと思います。 スマホやインターネットを快適に利用するためには、データ通信量や通信速度についての理解を深めることが大切です。本記事の内容を活かして、賢くスマホを活用していきましょう。
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