コンセントに挿すだけWi-Fiとは？5つのメリットやデメリット・注意点を解説

この記事では、コンセントに挿すだけWi-Fiの基本的な概要や利用のメリット・デメリット、また、その契約無しで使用できるのかどうかや注意点など、コンセントに挿すだけWi-Fについて詳しく解説していきます。

コンセントに挿すだけWi-Fiとは？

コンセントに挿すだけW-iFiは、ホームルーターとして知られているものになります。

この種のWi-Fiルーターは、設置が簡単であり、電源を供給するためにコンセントに差し込むだけでインターネット接続が可能になります。この利便性から、コンセントに挿すだけW-iFiと呼ばれることがあります。

コンセントに挿すだけWi-Fiは通信事業者との契約が必須

先に触れると、コンセントに挿すだけW-iFiを利用するには通信事業者との契約が必須です。

コンセントに挿すだけWi-Fiは、インターネット接続にモバイル回線を用います。そのため、SIMカードが必要になり、これは通信事業者との契約を通じて提供されます。SIMカードがなければ、コンセントに挿すだけでWi-Fiを使用することはできません。

例えば、SIMカードを挿入していないスマートフォンや携帯電話では、インターネットに接続できないのと同じ理由です。コンセントに挿すだけのWi-Fiも、基本的には同様の原理で動作します。

コンセントに挿すだけWi-Fiと光回線との違い

光回線とコンセントに挿すだけW-iFiの間の主な違いは、使用されるインターネット回線の種類にあります。

光回線は、光ファイバーケーブルを使用する固定回線であり、インターネット接続には物理的なケーブルを介して行います。このため、サービスを開始するまでには、実際の配線作業が必要です。

しかし、コンセントに挿すだけW-iFiはモバイル回線を活用しており、スマートフォンや携帯電話がインターネットに接続するのと同じ方法を採用しています。この方式では、基地局からの電波を利用してオンラインにアクセスします。

この違いから、コンセントに挿すだけW-iFiの設置には光回線のような専門的な工事が不要です。ルーターが届けば、電源をコンセントに接続し、初期設定を完了させるだけですぐ、Wi-Fiが利用できるようになります。

また、光回線を利用する場合はWi-Fi機能を持つルーターが必要ですが、コンセントに挿すだけW-iFiはWi-Fi機能を内蔵しているため、追加でルーターを購入する必要がない点も大きな違いの一つです。

コンセントに挿すだけWi-Fiの5つのメリット

この章では、コンセントに挿すだけW-iFiの5つのメリットについて解説していきます。それでは見ていきましょう。

簡単設置で即時利用が可能

コンセントに挿すだけW-iFiは、その名の通り、コンセントに挿すだけでWi-Fiネットワークを構築できるホームルーターです。コンセントに挿すだけW-iFiの最大の魅力は、複雑な設定や専門的な工事が一切不要であることでしょう。

届いたその日から迅速にWi-Fi環境を整えることができるため、インターネットを待つ時間がほとんどありません。

5G環境でインターネットを使える

特に注目すべき点は、一部のコンセントに挿すだけW-iFiが5Gネットワークに対応していることです。

5Gは、従来の4G LTEに比べて大幅に高速で低遅延の通信が可能となり、多数のデバイスが同時に接続してもその速度が落ちることなく、スムーズにインターネットを利用することが可能になります。

動画ストリーミング、オンラインゲーム、ビデオ会議など、データを大量に消費するアプリケーションも快適に利用できるようになります。

初期設定の手軽さ

コンセントに挿すだけW-iFiは、設定が非常に簡単で、ユーザーが面倒な設定作業をする必要がありません。

SIMカードをルーターに挿入し、電源を接続するだけで、数分以内にWi-Fiネットワークが構築されます。

さらに、スマートフォンやパソコン、タブレットなどのデバイスとの接続もシンプルで、多くの場合、Wi-FiのSSIDとパスワードを選択するだけです。

引越し時の便利さ

コンセントに挿すだけWiFiは、引越しをしても新居でそのまま使用を続けられる大きなメリットがあります。光回線のように新居で再び設置工事を行う必要がなく、追加の費用や手間を省けます。

これは、頻繁に住所を変更する可能性がある人や、転職・転勤が多い人にとって、非常に魅力的な特徴です。コンセントに挿すだけで利用を再開できるため、引越しの際のストレスを大幅に軽減できます。

設置場所を選ばない

コンセントに挿すだけWiFiのもう一つの大きなメリットは、設置場所を選ばないことです。家のどの部屋にも、コンセントさえあれば、簡単に設置できます。

これは特に、光回線など固定のインターネット接続では実現できない柔軟性を提供します。アパートやマンションなど、光回線の引き込みが難しい住環境においても、コンセントに挿すだけWiFiは理想的な解決策となり得ます。

コンセントに挿すだけWi-Fiの2つのデメリット

コンセントに挿すだけW-iFiは手軽さとすぐにインターネットを利用できるスピード感で選ばれることが多いですが、いくつかのデメリットも存在します。

光回線と比較して通信品質は劣る

まず、通信品質についてですが、光回線と比較した場合、コンセントに挿すだけWiFiはいくつかの点で見劣りすることがあります。

例えば、ドコモの「home5G」と光回線サービス「ドコモ光」の通信速度を比較すると、ダウンロード、アップロード速度、そして応答速度に顕著な違いが見られます。具体的な数値を以下に示します。

アップロード速度の差は特にデータを送信する際に影響があり、例えばYouTubeへの動画アップロードが遅くなります。

応答速度に関しては、オンラインゲームなどで重要とされるping値としても知られており、快適なプレイを求めるなら30ms以下が望ましいですが、ホームルーターではそれを超える値が出ることがあります。

持ち運びの不便さ

次に、ホームルーターのもう一つのデメリットとして持ち運びができない点が挙げられます。コンセントに挿すだけW-iFiはその設計上、据え置き型であり、出張や外出時に外でインターネットを利用したい場合には適していません。

このように、家庭内での使用には便利なコンセントに挿すだけW-iFiも、通信品質や利用シーンによっては光回線の方が適している場合があること、また、持ち運びが必要なシチュエーションには対応できないことを理解しておくことが重要です。

コンセントに挿すだけWi-Fiの注意点

コンセントに挿すだけW-iFiの利用にあたっては、無線接続の性質上、設置場所によっては通信の安定性に影響が出る場合があります。

家の構造や周囲の障害物によっては信号が弱まることがあるため、可能な限り、障害物の少ない基地局との良好な通信が期待できる場所に設置することをおすすめします。

特におすすめなのが「home 5G」

コンセントに挿すだけW-iFiの中でも、「home 5G」は特におすすめの選択肢の一つです。ドコモが提供するこの5G対応ホームルーター(コンセントに挿すだけWiFi)は、高速なデータ通信はもちろん、大容量のデータ転送や多数のデバイス接続に対応しています。

Wi-Fi 6の技術を採用しているため、さらに効率的なデータ転送が可能となり、家庭内でのインターネット利用がより一層快適になります。

以下の表では、「home 5G」のサービス内容と料金体系を詳細にまとめています。この情報をもとに、ご自身のニーズに合ったプランを選択してください。

コンセントに挿すだけW-iFiの速度が遅い時の対処法

コンセントに挿すだけW-iFiの通信速度が遅くなる原因は様々ですが、速度低下を感じた際には以下のような対策を試してみましょう。

• 速度制限になっていないか確認する
• 通信障害が出ていないか確認する
• 端末を開放された空間に移動する
• 接続している端末を再起動する
• WiFi端末そのものを再起動する

速度制限になっていないか確認する

コンセントに挿すだけW-iFiの速度が遅い場合、まず速度制限がかかっていないか確認しましょう。　

WiMAX回線を使用しているコンセントに挿すだけW-iFiは、基本的には無制限で使用できますが、契約内容によっては一定量のデータ使用後に速度制限がかかる場合があります。

各サービスの公式サイトでは、大量データ通信後の速度制限の可能性について言及していますが、明確な数値は提示されていないことが多いです。

しかし、200GBを超えて使用しても速度制限に遭遇しないケースも見受けられるので、過度に心配する必要はありません。

通信障害が出ていないか確認する

速度が遅いと感じたら、通信障害が発生していないかも確認してみてください。

通信障害が原因であれば、利用者側で対応可能な問題ではないため、復旧を待つ必要があります。通信障害の情報は、各WiFiサービスの公式サイトで確認できます。

端末を開放された空間に移動する

WiFiルーターの設置場所が原因で速度が低下している場合もあります。

障害物が少ない開放的な空間への移動は、通信状況を改善する簡単な方法です。家電製品や壁、金属などの近くでは、信号が干渉されやすくなります。

接続している端末を再起動する

接続しているデバイス（スマートフォンやPCなど）の再起動も、通信速度問題の解決に役立つことがあります。デバイス側の一時的な問題が速度低下の原因である場合、再起動で改善されることがあります。

WiFi端末そのものを再起動する

最後に、コンセントに挿すだけW-iFiルーター自体の再起動も効果的です。

内部的なエラーやバグが速度低下を引き起こしている場合、ルーターの再起動で解決することがあります。再起動は、ルーターの電源を一度切ってから再び入れることで行えます。

これらの対処法を試しても速度が改善しない場合は、サービス提供者に問い合わせてみることをお勧めします。

コンセントに挿すだけW-iFiの契約についてよくある質問

コンセントに挿すだけW-iFiの契約に関して、皆さんが持つ疑問にお答えします。ここで扱う質問は、以下の3つです。

• コンセントに挿すだけW-iFiとポケット型WiFi、どちらを選ぶべき？
• コンセントに挿すだけW-iFiは契約不要で使えるのか？
• コンセントに挿すだけW-iFiは無制限で使えるのか？

コンセントに挿すだけW-iFiとポケット型WiFi、どちらを選ぶべき？

コンセントに挿すだけW-iFiとポケット型WiFiの選択は、使用シーンに応じて異なります。

• コンセントに挿すだけW-iFi: 主に家庭や固定の場所で高速なインターネット接続を求める人向けです。外出先での使用はできませんが、ポケット型WiFiよりも高速で安定した通信を楽しめます。　
• ポケット型WiFi: 外出先でのインターネット接続が必要な人におすすめです。内蔵バッテリーで動作するため、どこでもWiFi環境を持ち運べますが、コンセントに挿すだけW-iFiに比べると通信速度は劣ります。

コンセントに挿すだけW-iFiは契約不要で使えるのか？

コンセントに挿すだけW-iFiを利用するには、必ず何らかのサービス契約が必要です。ドコモやauなどの通信キャリアが提供するプランに加入することで、コンセントに挿すだけW-iFを利用することができます。

コンセントに挿すだけW-iFiは無制限で使えるのか？

基本的に、コンセントに挿すだけW-iFiは無制限での利用が可能です。しかし、極端に大量のデータを使用した場合、速度制限がかかる可能性があります。具体的な制限量については、提供会社によって異なるため、契約前に確認することが重要です。

大多数のサービスでは、「一定期間内の大量通信により速度制限がかかる可能性がある」と案内していますが、具体的な閾値は公開されていないことが多いです。

まとめ：コンセントに挿すだけW-iFiは光回線の次におすすめ

コンセントに挿すだけW-iFiに関するさまざまな情報、特におすすめのデバイスや通信速度を向上させる方法について詳しく見てきました。

コンセントに挿すだけW-iFは、特に光回線が利用できない環境にいる方や、光回線に次ぐ快適なインターネット接続を求める方におすすめです。

費用面では、コンセントに挿すだけW-iFiの料金と光回線との比較では光回線の方がややリーズナブルな場合が多いですが、速度面では光回線が優れているため、基本的には光回線をおすすめします。

しかし、設置の手軽さという観点からは、新しく一人暮らしを始める方や将来的に引っ越しを考えている人にとって、コンセントに挿すだけW-iFiは大変魅力的な選択肢です。

コンセントに挿すだけW-iFiのメリットとデメリットを理解し、自分のライフスタイルやインターネット使用習慣に合ったサービスかどうかを検討した上で、適切なプランの選択を検討してください。